RHSウィズリーガーデンの花壇の見せ方テクニック②

ウィズリーガーデン 桐の木 イギリス
ウィズリーガーデンのロング花壇
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今日は
ウィズリーガーデンの花壇の
高さを使った
テクニックについて
書きたいと思います。

前の記事では
支柱の立て方の
テクニックについて
書いておりますので、
まだ見ていない方は
こちらも見てみてください。

前回の記事にも
書きましたが、
ウィズリーガーデンの花壇は
冬の間は閉鎖しています。

それは
宿根草を主に使った
花壇なので、
冬の間は
地上部がなくなっているからです。
春から楽しめる花壇
となっています。
だた、その中には
樹木もいくつか使われています。

その樹木が、
この横幅広い花壇に
様々なバリエーションをもたらす、
アクセントになっています。

ある樹木の冬の状態です。
何の木だが分かりますか??

この木なんの木?

この木は
数か月後には
このようになります。

数か月で
3-4mは伸びているでしょう。
こんなに成長が早い樹。
そう。桐(Paulownia tomentosa)なんです。
この桐の木は花が咲きません。
毎年切り戻されて、
この大きい葉と高さを活かすために
この花壇に植えられているのです。
花はいらないのです。

同様の役割で
植えられている木が
他にもあります。

サンゴミズキの斑入り
セイヨウニワトコ‛ブラックレース’
黄金葉のアメリカキササゲ

サンゴミズキ(Cornus alba)、
オウゴンミズキ(Cornus sericea ‘Flaviramea’)、
セイヨウニワトコ(Sambucus nigra)、
アメリカキササゲ(Catalpa bignonioides
などです。

これらすべてが、
冬の間に切り戻され、
春から枝を伸ばし、
見ごろの頃には
花壇の後方のアクセントとして
素晴らしい表情を見せます。
もちろん、花を見ることはありません。

このテクニックを聞いた時に、
イギリス人の
植物の特徴を理解した上での、
この使い方と
その植物の魅力を最大限に見せる
表現の仕方に、
本当に驚き、
感動しました。

でも、
さらに上をいってビックリしたのが、
これです。

一番後ろのピンクの花

この植物の学名は
Macleaya × kewensis
と言います。
調べてみると、
Macleaya cordata × microcarpa
となっています。
その Macleaya cordataを調べると、
タケニグサ
という日本名が出てきました。

これは
日本に生える雑草
だそうです。
「えっ!!雑草!?」

そう。これは
日本の雑草と交配してできた
園芸種なんです。
このイギリス人(ヨーロッパ人?!)
の植物を見る目というか、
植物に対する貪欲さというか、
本当に凄いなと思った瞬間でした。

このタケニグサという
雑草を見て、
この花壇での見せ方、
使い方を
想像できる人は
そんなにいないと思います。
ただ、
その植物の特徴、
魅力を活かした最高の使い方を
ここでは見せていました。

このような話は
他にもありますので、
おいおい紹介していきたいと思います。

以上、
これが私の感動した、
ウィズリーガーデンの花壇の
高さを使ったテクニックでした。

終わり

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