RHSチェルシーフラワーショー2006(後編)

チェルシーフラワーショー 2006 ヒリアガーデン イギリス
サラの庭
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サラの庭は予定通り、
植栽も進み、
最終日の朝には
ほぼ完成していました。
この期間までに
完璧に終わらせるというのも
チェルシーフラワーショーの
難しさでもあります。
いくつかのガーデンは、
やはり完成が間に合わずに
しょうがなく、
デザインを変えている所も
ありました。
デザイン画通りの庭を作らないと、
どんなに素晴らしい庭を作っても、
ゴールドメダルは取れないらしく、
そういうところは、
やはり、見た目は良くても、
シルバーギルトかブロンズメダル
という結果になっていました。

最終日の朝の時点で
植栽を終えた我々は、
最終日何をしていたかというと、
ただひたすら、
枯れ枝、枯れ葉取りをしました。

さすが、園芸界の「パリコレ」
というだけあって、
隅々まで美しくなくてはいけません。
何度も何度も繰り返し、
1人がやったところも
もう1人が違う目で入って作業する。
本当に手を抜かない作業を
ひたすら、一日中やっていました。

芝生にも枯葉一つありません

サラの庭は
他の出展者の庭に比べて、
花が少ない庭でした。
シンプルな白の花を少し使うだけで、
あとはグリーンとシルバーとオーレアの葉を
バランスよく植栽していく庭でした。

単調な庭にならないように、
重なり合う植物は、
葉の形や特徴が違うものを選んでいました。
それと、
表現として一番難しいのは、
植えたばかりの庭ではなく、
もうそこに、数か月植わっていて、
お互いが生い茂っているように見える庭を
表現することです。

それには、
植える植物のボリュームや
品質も必要ですし、
植える順番も重要で、
私はただ言われた通りに
植えていただけですが、
サラはそれをわかっていて
支持を出していたんだと思います。

隙間なく生い茂っている
この後、ごみは拾いました(笑)

サラの庭は、
素晴らしい出来で、
誰もが満足するものだったと思います。
そして、
審査日を迎えました。
審査は数名の審査員が
庭を見ながら、
デザイナーに質問をします。

デザイナーにとっては、
とても緊張する瞬間だと思います。
ただ、
自分の思いを審査員に伝える時間です。

審査員とデザイナーのみが中に入れる

サラは見事
ゴールドメダルを獲得しました。

この時、
初めてサラの笑顔を見た気がします。

ゴールド獲得後の笑顔

私のチェルシーでの経験談も
これで終わりです。
本当に、沢山のものを吸収できた
一週間でした。
ウィズリーで園芸の楽しさを学び、
チェルシーでその裏で戦う厳しさ
みたいなものを見ることが出来ました。

チェルシーフラワーショーで
私がデザイナーとして出場することは
ないでしょうが、
いつか、何らかの形で、
また、
チェルシーフラワーショーに関わることが
出来たらいいなと思います。
やはり、
チェルシーフラワーショーは
世界最高峰のフラワーショーです。

普通撮影できない上から撮った庭

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