今でも心に残っている中学生時代の恩師の一言

人生
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今日は
私の原点
ともいうべき、
話をしたいと思います。

それは、
今でも
鮮明に覚えていて、
私の人生に
最も影響を及ぼした

であろう、

中学生時代の
剣道部の
恩師から
言われた一言

の話です。

私は、
祖父の奨めで
小学校2年生から
剣道を始め、

体は
小さかったですが、
それなりに
運動神経が良かったので、
町の大会で優勝したり、
郡の大会で優勝したり、
自分の実力にも
自信を持っていました。


その流れで
中学でも
剣道部に
入部したのですが、
その当時の
中学校の剣道部は、
顧問の先生が
殆ど部活に来ていなかったので、
練習は
自主練習。

部員は
もっといたはずなのですが、
3年生2人と2年生1人、
そして、
小学校の頃から同じ道場でやっていた
僕ら7人だけでした。

3年生最後の試合にも、
僕が出場したぐらいでした。

3年生が引退すると、
練習は
殆ど無くなり、
遊んでばっかりいました。


そんな中学校
1年間を過ごし、
2年生になった時、
剣道部に
新しい顧問の先生が
来ました。


そうです。

私の
恩師となる先生
です。

その初日の出来事も
今でも
覚えています。

新しい先生が来るから、
道場に集まった僕らですが、
先生が最初に、

「いつも通りの練習を見せてくれ!!」

と言ったのです。

僕らは

「えっ!!いつも通り!?
いつも通りって、
いつもしよらんやん!!」

とみんな思ったのです。

一番、テンパったのは、
当時の
3年生の部長です。

あの動揺っぷりと
あの空気感は
今でも忘れません。


当時の先生は
まだ、
20代半ばぐらいだったので、
めっちゃ怖くて、
あの日にみんな
ビビらされたのを
覚えています。

そこから、
去年とは全く違った、
剣道部の練習が
始まります。


3年生の先輩も
少し、
練習に参加する人も
増えたりして、
3年生最後の大会を
迎えました。

もちろん、
私も
団体戦のメンバーに
選ばれました。

ただ、
結果は3チーム中3位。
これは
去年と同じ結果です。

3チーム中2位までは
次の大会に
行けるのですが、
僕らは3位。
今年も
次に行けなかったのです。

当時の僕に
そんな悔しいという感情は
無かったような気がします。


3年生が引退し、
僕が部長に
指名されました。
新体制のスタートです。

その新体制の
スタートの時、
先生は
僕らみんなを集めて、
こう言いました。

おまえらは、
井の中の蛙だ。。

おまえらが
知っている世界は
精々、浮羽郡(当時)までで、
その中で
悠々と過ごしている。

井の中の蛙
と一緒だ。。


外の世界には
もっと強い奴がおるぞ!

もっと、
外の世界を見ないと、
強くなれんから、
練習試合に行くぞ。」

と言ったのです。

そうなんです。
僕らは
それまで一度も、
浮羽郡を
出たことがなかったのです。

そこから、
先生は
僕らを
いろんな所に
練習試合へ
連れて行ってくれました。

これは
後から分かった事ですが、
当時の先生は、
前任校では
バスケ部の顧問だったので、
僕らが初めて受け持つ剣道部
だったらしく、
他校との
繋がりがなかったので、
練習試合に行く
学校を探すのに、
相当苦労された
と思います。

ましてや、
郡大会最下位の
弱小チームですから、
受け入れてくれる所も
少なかったでしょう。

先生の先輩が
顧問をしている、
高校にも
練習に行きました。

そこで、
僕は
外の世界を知らされました。

町の大会、
郡の大会で
優勝していた僕でも、
勝てない奴らが
沢山いたのです。

とても、
悔しかったんですが、
嬉しかった気もします。

同じように
剣道をやっている人間が
こんなに沢山いるんだと、
勇気になりました。

外の世界には、
色んな人がいるんだなーと
自分の知らない世界へ
足を踏み出すと
新しい世界があるんだ

という事を
実感出来た
経験だったと思います。

おまえらは、井の中の蛙だー!」

この言葉で、
私は、
高校を卒業後、
千葉の大学に行き、
在学中にいろんな国に行き、
イギリスに行き、
色んな世界を見てこれたんだと
思います。

なので、
自分が行き詰った時、
この言葉が頭に浮かび、
新しい世界に
飛び込むことを
躊躇することはありません。

まだまだ、
知らない世界が
沢山あります。
その新しい世界を見る
楽しみを
教えてくれたのが、
この中学校での
経験でした。

大人になって、
先生に
この話をしたら、

「おれ、そんなこと言ったっけ??
覚えとらん。」

と言われましたが、
私の頭の中には
しっかりと
大切に残っています。

中学校剣道部時代

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