今日は
海外で経験した
剣道について
書きたいと思います。
私は、
祖父の奨めで
小学校2年生から
剣道を始め、
高校3年まで11年間、
剣道をやっていました。
大学では、
剣道部に入ると、
また、
剣道ばかりしなくてはいけなくなるので、
剣道部には入りませんでした。
決して、
全国とかそういうレベルではなくて、
県大会がいいところぐらいの
成績で、
友達と楽しくやっていた
という感じです。
最初に
海外の剣道と出会ったのは、
ワーキングホリデーで
滞在していた、
ニュージーランドの
クライストチャーチでした。
たまたま、
図書館で
剣道教室のチラシを見つけ、
行ってみたのです。
そこには、
ニュージーランド人の若い男性(ブレイク)先生と
小学生、高校生、
そして、何人かの日本人、
10名ぐらいで、
稽古をしていました。
ブレイクは
日本の高校に留学していたこともあり、
日本語が上手で、
とても、
日本をリスペクトしていて、
日本でやっていた
部活の剣道とは
違う雰囲気を感じました。
その経験が頭に残っており、
イギリスに留学する前、
実家にいる期間が
5か月ぐらいあったので、
地元の道場で
剣道を6年ぶりに
再開しました。
そして、
イギリスでも
剣道をしようと
決めていました。
イギリスには、
探すとロンドン周辺に
いくつかの道場があって、
数か所見学に行き、
一番雰囲気の良かった
Mumeishi道場の稽古に
参加させてもらうことにしました。
Mumeishi道場は
イギリスの
剣道協会を立ち上げた、
テリー先生が道場長で
とても歴史ある道場でした。
生徒は
子供から大人まで幅広く、
国籍も
イギリス人だけでなく、
香港、台湾、韓国、
もちろん、日本人も
沢山通っていました。
イギリスで
剣道をやっている人は、
大学生か大人になってから
剣道を始めた人が殆どで、
何よりも
日本文化や武士道に
興味を持って始めているので、
その教わる姿勢が
素晴らしかったのが
印象的です。
正直、
留学先では
コミュニケーションも
やっとだったし、
園芸の知識を
勉強しに来ていたので、
こちらから聞くことはあっても、
何かを聞かれることは
殆どありませんでした。
ただ、
剣道の道場では
違いました。
みんなが
剣道や日本の事に
興味があるので、
いろんな事を
聞いてきたり、
私の方が
剣道の経験が長いので、
技を教えたり、
そのやり取りが
とても楽しかったのを
覚えています。
剣道の良いところは
「交剣知愛」
という言葉もあるように、
剣を交えると
お互い理解し合えることです。
一度、
一緒に稽古すれば、
すぐに仲良くなり、
お互い尊重し合う
関係になれるのです。
Mumeishi道場では、
稽古が終わった後、
パブで一杯飲むのが定番で、
みんなと
いろんな話が出来る
その時間が
とても楽しみでした。
幸い、
テリー先生が
日本語が出来ないので、
そこでの会話は
すべて英語だったというのも、
すごく良かったと思います。
学生時代は、
ただ強くなりたいとか、
友達と一緒にやるのが楽しいとかいった感情で
続けていた剣道が、
海外、イギリスで
こんな素晴らしい経験に
繋がるとは、
夢にも思っていませんでした。
本当に、
剣道を奨めてくれた
祖父に感謝です。
もし、
皆さんが、
剣道やほかの武道を過去にやっていて、
海外に住んだり、
行く事があったら、
絶対、
やった方がいいと思います。
その武道の素晴らしさを、
海外の人から教えられますし、
日本の良さというのも、
改めて再認識出来ると思います。
過去の経験に
無駄はないとよく言いますが、
折角でしたら、
自分しか経験できない事を
海外でもやると、
絶対、
色んな広がりが
生まれると思います。
日本に帰国してからも、
イギリスの剣道友達が、
日本に遊びに来てくれます。
テリー先生も一度、
八段の昇段審査会に来られた時に、
私を訪ねてくださりました。
そんな時は、
必ず、地元の道場や高校に行って、
一緒に稽古をします。
子供たちに
海外でも剣道をやっている人がいるんだよ。
もし、
大人になって海外に行く事があったら、
剣道やってね。
という私の経験を、
少しでも伝えたいからです。
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