学校の勉強は意味がないとか、
受験勉強は意味がないとか、
そんな風に言われる方も
思っている方も多いと思いますが、
少なくとも私にとっては、
受験勉強は
大きな意味があったと思っています。
それは、やったら結果が出る
という事を教えてくれた事。
そして、逆にやってなければ、
結果は出ないって事、
結果が出ないって事は
やったつもりだったって事を
教えてくれました。
この経験は
私のその後の人生に
大きな影響を与えたと思います。
高校時代を振り返ると、
私は学区内2番目の進学校で、
剣道をしながら、
勉強は英語は赤点でしたが、
他の教科はそこそこといった感じでした。
高校3年になり、
夏休み前に部活を引退し、
夏休みは体育祭の準備に没頭し、
受験勉強を始めたのは
2学期になってからでした。
塾などは行ってなかったですし、
行きたいとも思っていなかったので、
自分で勉強するしかありませんでした。
そこで、
クラスの仲のいい男女数名で
近くの図書館の研修室を借りて、
放課後、2時間ぐらい勉強するというので、
私もそれに参加していました。
正しく、ここで、
私は勉強したつもりになっていたのです。
ただただ、家に帰らずに、
友達が勉強している横で、
参考書を開いて机に座っていただけで、
自分も勉強したつもりに
なっていたのです。
でも、その時は、
勉強をしているのになんで結果が出ないんだと
思っていました。
勉強をしたつもりになっていた自分に
気づいていなかったのです。
センター試験の自己採点が終わったその日の夜に、
私は親父に頭を下げに行きました。
「予備校に行かせてください!」
どんな風に言ったのかは覚えていませんが、
そう言った事だけは覚えています。
その時親父がどう思ったかは知りませんが、
何も言わず、私の要望を受け入れてくれました。
選んだ予備校は
当時、超スパルタ?(監獄)と呼ばれていた
北九州予備校です。
実は、高校在学中に
学校に予備校の説明会に来られて、
その話を聞いた時に、
俺はここに行かないと勉強しないだろうなーと
思っていたのです。
そう考えると、
この時点で半分、
自分の今やっている勉強が
やったつもりだという事を
気づいていたのかもしれません。
北九州予備校では、
寮に入りました。
平日は予備校の授業に出て、
夜は寮で自習。
寮の部屋は一人部屋で、
他人の部屋の訪問は禁止です。
日曜日は休みですが、
門限は夕方5時。
受験が終わるまでは
家にも帰りませんでした。
この環境で、
私はめちゃくちゃ勉強しました。
目的はただ一つ、
希望の大学に合格する事。
そのためにここに来ているので、
それだけに集中していました。
正直言って、
その時の一年の出来事をあまり思い出せません。
それだけ、集中していたのか、
忘れたい過去なのかはわかりませんが、、
高校時代の失敗を繰り返すわけにはいかないので、
必死に勉強しました。
言い方を変えると、
そうしないといけない環境に
自分を追い込んだのだと思います。
結果、
私立も含め受験した大学は全て合格、
希望の大学にも
もちろん合格することが出来ました。
その時は、喜びというよりは、
当然だという気持ちになりました。
これだけやったんだから、
結果が出るのは当たり前だと思いました。
そこで、
高校時代にやっていた受験勉強は
やっぱり、やったつもりだったんだと、
確信できました。
今思えば、その確信を持つために、
その答え合わせのために、
自分は1年間必死で勉強したのだと思います。
北九州予備校には校訓があります。
「努力は実る」です。
私はそれを、実践し、体感したことが、その後の人生の大きな糧となったと思います。
だから、受験勉強は決して無駄ではありません。
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